ブロック注射、腰痛の患者さんから、他のクリニックでブロック注射をしたことがあるとよく聞きます。
ブロック注射と言っても様々で、どのようなブロック注射だったのかなと、いつも考えています。
ブロックと言うのだから、「何か」をブロックする注射だと思うのですが、その「何か」は通常「神経」だと思います。
神経をブロックするのがブロック注射。
ただ単に腰に注射するだけでは、厳密にはブロック注射とは呼びません。
神経をブロックしてはじめてブロック注射。
・仙骨硬膜外ブロック注射
・硬膜外ブロック注射
・腰椎神経根ブロック注射
・頸椎神経根ブロック注射
・腕神経叢ブロック注射
・肩甲上神経ブロック注射
・伏在神経ブロック注射
・尺骨神経ブロック注射
・上殿皮神経ブロック注射 などなど
ブロック注射はたくさんあります。
絶対ではありませんが、神経を狙うためにエコーを使用したり、レントゲンの透視装置を利用したりします。
ただ単に注射するだけでは、ブロック注射とは言わないと私は考えています。
とくに神経を狙っているわけではなく、痛いポイントを狙って打つのがトリガーポイント注射です。
腰痛患者さんに良く行われます。
トリガーポイント注射も、広い意味では注射した周囲を走行する細い神経に作用する可能性はあるわけだから、ブロック注射の仲間かもしれませんが、通常のブロック注射とは区別しています。
通常は圧痛点を狙って打つだけですが、当院ではよくエコー(超音波装置)を併用しています。
触診で圧痛点をみつけて、そこをエコーで確認して、トリガーポイント注射をする。
ただ単に、ぶすっと注射するより、何を狙うかがエコーで可視化されて効果も上がるのではと思っています。
すべてが見えるわけではありません。
エコーを使用することで、2回目の注射は少し違うところを狙うとか、少し深く狙うとか、注射の効果を患者さんから聞きながら、少しでも治療効果の高い注射ができればと思っています。
患者さんは、注射をされて痛い思いをするのだから、少しでも治療効果が高いものをと思っています。
肩痛、頸部痛、腰痛などでお困りの方は、様々な注射療法、ブロック注射がありますから、ぜひご相談ください。

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