今、整形外科では超音波装置(エコー)が大ブームです。
お腹のエコーや妊娠時にもエコー検査を行うと思いますが、整形外科領域でも今や当然のようにエコーが使われています。
エコーのメリットはたくさんあります。
・患者さんに触らないと検査できない
あたり前ですが、エコー検査は患者さんにエコーを直接当てないと検査できません。
エコーを当てるときに痛いところを触って確認します。
患者さんに直接触ることで、腫れ、痛み、動きなどを感じることが出来ます。
・侵襲が少ない
レントゲンやCTのような被爆がなく、赤ちゃんにも安全と言われています。
MRIのようにうるさかったり、長時間の臥床が必要だったりすることもなく、痛みもありません。
ペースメーカや体内金属があっても検査できます。
・動きが見える
CTやMRIでは体の内部が非常によく分かります。
しかしそれらはほとんどが寝て撮影された画像です。動かすと痛いのに寝て撮影された画像で評価しています。
しかしエコーは患者さんの痛いところにエコーをあてて、肘や肩を動かしながら見たり、痛くなる時の動きを見たり動態評価が出来ます。
動く筋肉をエコーで評価したり、整形外科においてエコーは非常に役立ちます。
・ポータブル
エコーはレントゲンやCT、MRIに比べて装置が小さく、持ち運びが出来るポータブルのものもあります。
最近はコードレスのエコーで画像はタブレットで見るものもあります。
画質も以前のものと比べると格段に良くなっています。
私もアメリカンフットボールのチームドクターをしていますが、自分のクリニックにポータブルエコーが導入されたら、ぜひフィールドに持って行ってその場で評価できたらと考えています。
・エコーガイド下注射
今の整形外科でエコーと同じく広まっているのがエコーガイド下注射です。
膝関節や肩関節など、以前から治療の一つとして注射は用いられてきました。
これにエコーを利用することで注射の針先がどこにあるか、もしくは痛みの原因部分に針先が届いているか、薬液が正しい場所に注入されているか、エコーなら見えます。
当然、狙ったところへピンポイントで注射できるので効果も非常に高いです。
当院では一般的な整形外科クリニックで使用されているエコーよりも高性能なエコーを導入する予定です。
このエコーを使うことで、患者さんの痛み・苦痛をSpeedyに取り除いてHapyになれるような治療ができるのではないかと考えています。
新しい高性能なエコーが来るのが楽しみです。
Commentaires